包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

■□ 『トリクロサン』など「薬用せっけん」の有効成分が国内でも規制対象に!

2016/10/07 未分類

9月30日に厚生労働省より、従来「薬用せっけん」などに使用されていた殺菌・抗菌剤の『トリクロサン』や『トリクロカルバン』などの使用を規制するとの発表がありました。 欧州では、すでに2015年6月に欧州化学機関(ECHA)が、『トリクロサン』などの使用を禁止する決定を下していました。 約1年遅れて2016年9月2日に、アメリカ食品医薬局(FDA)が19種類の殺菌剤を含む製品の販売を規制すると発表を行いました。 FDAによると、殺菌剤を入れた「薬用せっけん」と通常の石鹸を比較しても効果に大きな違いは無く、むしろ健康へ悪影響を及ぼす可能性が高いとしています。 これをうけて、日本でも同成分の規制を発表したものです。 『トリクロサン』や『トリクロカルバン』などは国内でも多くの「薬用せっけん」に使用されていましたが、今後1年以内にはこれらの成分を代替成分へ切り替えるようメーカーへ要請するとのことです。 「薬用せっけん」とは、普通の石鹸に「殺菌作用」や「保湿作用」等の効果をプラスしたものです。 その殺菌剤は一般的な細菌の他にも、ブドウ球菌やグラム陽性菌などに効果があり、いわゆる食中毒の予防に有効とされていました。 日本でも、1990年代に病原性大腸菌O-157の被害が大きく報道された影響で、これらの殺菌・抗菌剤への注目が高まり、「薬用せっけん」という言葉が一般に知られるようになったということです。 一方で強い抗菌作用のある石鹸の使用については、特定の菌のみを殺菌できるわけではないという観点から、否定的な意見もありました。 つまり、日常的に私たちの皮膚に存在している菌(常在菌)まで殺菌してしまうので、これらの菌に触れることで得られる免疫力が落ちてしまうというのです。 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とは言いますが、極端な無菌状態が続けば、かえって菌への耐性が失われ、感染に弱くなってしまうということです。 今回使用が禁止となった『トリクロサン』や『トリクロカルバン』は「薬用せっけん」だけでなく、口の中を殺菌するマウスウォッシュにも入っているので注意が必要です。 経口または皮膚から体内にはいると、発ガンのリスクが高まったり、甲状腺ホルモンなどへの悪影響が懸念されるということです。 さて、今回は厚生労働省からの発表とのことで、国として対策に乗り出しましたが、その対応の速さには驚きを隠せません。 しかし、実はすでに国内でも業界団体からメーカーへの対応要請は早くからあり、製品への対策を行っていました。 例えば、有名な「薬用せっけん ミューズ」では、以前は『トリクロサン』と『トリクロカルバン』をダブルで使っていることを“売り”にしていましたが、最近の商品を実際に調べてみたところ、有効成分が『サリチル酸』へ変更されていました。 ただし、同じ商品名でも、販売しているお店によっては、在庫の関係で古い商品を販売している可能性も有ります。 殺菌成分の種類が気になる場合は、購入前に商品の裏にある成分表を良く確認してから購入すると良いでしょう。 これらの成分は、自身で購入しなくとも、ホテルや飲食店等で大量購入された商品には、まだ含まれている可能性があります。 普段の生活から、すぐに完全排除することは難しいかもしれませんが、せめて家庭で使うものに気をつかえば、その影響を最低限に抑えることができます。 厚生労働省や各メーカーのホームページを見てみると、今回禁止となった成分が含まれた製品を使用しても「現在までに健康被害などの方向は無く、特に問題は無い」とされてはいます。 しかし、リスクのある物は、できるだけ排除するのが賢明です。

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