包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

害虫?英知の蚊(カ)タマリ

2014/06/26 未分類

夏の夜、気持ちよく眠っているさなか、耳元でプーンと鳴って不快な思いをしますよね。 刺されると激しい痒みに悩まされ、「蚊なんて絶滅してしまえばいいのに!」と何度思ったか知れません。 蚊はヒトなどから吸血し、種によっては各種の病気を媒介する衛生害虫です。 その祖先は古代より存在しており、最も古い化石は、1億7000万年前の中生代ジュラ紀の地層より発見されています。 蚊は日本に100種、そのうち30種が吸血します。 あのプーンという音は1分間に520回羽ばたくために出る音です。 羽音は300Hz~600Hzで、中高年では高音域に対する反応が鈍るため、その羽音を聴き取ることができない、といわれています。 通常は植物の蜜や果汁などをエサとしていますが、卵を育てるためにメスのみ吸血します。 吸血時に注入される蚊の唾液が人体にアレルギー反応を引き起こし、かゆみが生じます。 一緒にいても、蚊に刺されやすい人とそうでない人がいます。その違いは何でしょうか。 蚊は体温、におい、二酸化炭素濃度の違いで、吸血する相手を捜しています。 体温が高く、呼吸回数の多い人、すなわち新陳代謝の活発な人は刺されやすいと言えます。 汗に含まれる乳酸、水分や皮脂、二酸化炭素は蚊を誘います。飲酒後も気をつけたいタイミングです。 また、蚊は足のにおいを好みますので、足が狙われやすくなります。 刺されやすい血液型はO型である、という研究結果が報告されています。 刺されやすい順に、O型、B型、AB型、A型となっています。 英ロンドン大学では、「蚊を絶滅させる」という研究が行われました。 特別な遺伝子組み換えをしたオスと野生のメスをケースの中で飼育したところ、世代交代とともに繁殖できず、6世代以内に全滅した、というものです。 蚊の絶滅。一方では喜ばしいことです。 蚊が媒介するマラリアにより、毎年世界で150万人が命を落としており、その多くは子供達です。 しかしその反面、生態系を壊すことは、あらゆる生物に大きな影響をもたらします。 そのため、絶滅させるのではなく、共存を考えていく必要がありそうです。 蚊は口にある針を刺して吸血しますが、ヒトは痛みを全く感じません。 その理由は、蚊は針を刺すときに麻酔成分の含まれた唾液を注入すること、さらに針の形状に秘密があります。 ギザギザとノコギリ状になっており、それが摩擦を少なくして針がスッと入るようになっているためです。 実はこの針の形状、私達の身近なところで役立っています。 糖尿病の患者さんが血糖測定の際に使う針。 これに導入されているのです。 一日に何度も行う作業ですから、可能な限り痛みの少ない方がいいですよね。 この針の研究者は、「このような針の形状や仕組みを、人間の頭だけで考え出すことは難しい」と述べています。 それだけ、自然の力は人間の想像をはるかに超えています。痛みの少ない注射針がほかにも研究段階にあります。 それが実現すれば、予防接種の苦痛もかなり軽減されるのではないでしょうか。 早く実用化される日がくることを期待しています。 ここで思わず蚊に平伏したくなる気持ちですが、それでもやっぱり、痒みとプーンはイヤですね。 蚊に刺されたら、薬を塗って冷やすのがいいようです。

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