2026/10/07 包茎
「包茎を治療したいけれど、何をすればいいのか分からない」「包茎手術にはどんな方法がある?」「自分の包茎は治療が必要なの?」包茎治療を検討すると、このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
包茎には複数のタイプがあり、治療方法も一律ではありません。今回は、初心に戻って、改めて包茎の種類から治療方法、手術を検討する際のポイントまでを泌尿器形成外科の立場から詳しく解説します。
●包茎には「仮性・カントン・真性」があります
一般的に、包茎治療は大きく「仮性包茎」「カントン包茎」「真性包茎」に分けて考えます。
1・仮性包茎
通常時も勃起時も包皮を手で下げると亀頭を露出できる状態です。
包皮の炎症を繰り返すなど、特に気になる症状がなければ医学的には必ず治療が必要というわけではありませんが、見た目や清潔面、包皮の扱いやすさなどを理由に治療を希望する方もいます。
2・カントン包茎
通常時は包皮を下げることができても、包皮の出口が狭く、勃起時に下げた包皮が亀頭の根元を締め付けることがある状態です。
特に「勃起時に包皮を下げた後に元へ戻せなくなった」や「腫れや強い痛みがある」などの場合には早期の専門的な処置が必要となるので注意が必要です。
3・真性包茎
包皮の出口が狭く、亀頭を露出させることが全くできない状態です。性行為が出来ないのが一番の問題ですが、状態によっては、衛生面や排尿、炎症などの問題につながることもあり、主に外科的な治療が必要となります。
●包茎治療にはどんな方法がある?
包茎治療には、大きく分けると「保存的な治療」と「手術による治療」があります。
保存的な治療では、医師の指導のもとで包皮を柔らかくし、徐々に露出しやすくする方法などが検討されることがあります。ただし、これは年齢が若い方がより効果的な方法で、この方法では改善が十分でない場合や、手術の方が適していると判断されれば、包皮を切除する手術が第一選択されることがあります。
●包茎手術では何をする?
包茎手術では、余分な包皮を切除して縫合し、亀頭を露出できる状態を目指します。
代表的な方法の一つが環状切開法です。
また、手術方法によって傷跡の位置や仕上がりの見え方、性感帯であるウラスジ部分(小帯)の処理など医院によって手術方法は様々です。
当院のようにできるだけ傷跡が目立ちにくくなるように、なおかつ多くの方が性感帯であるとおっしゃる小帯(俗にいうウラスジ)を残す「亀頭直下性感帯温存法」で手術を行うなど、治療を受ける際には術式について事前にしっかりとした説明を受けることが重要です。
●「切れば終わり」ではない包茎治療
包茎手術を検討する場合、手術そのものだけではなく、術後の経過についても確認しておきましょう。
手術後には腫れや出血、痛みなどが生じることがあります。また、一定期間は運動や性行為などに制限が設けられる場合があります。
具体的な術後の注意事項は、術式や患者様の状態によって異なるため、担当医の説明に従うことが大切です。
●包茎治療で大切なのは「自分に合った治療」を選ぶこと
包茎にはさまざまなタイプがあり、「包茎=すぐに手術」というわけではありません。また、下腹部に脂肪が多くついている場合や体型によっては単純に包皮を切除するだけでは包茎の改善効果が不十分な場合があります。その際は他の治療方法も検討する必要が出てきます。
治療を検討する際には、
「自分がどのタイプの包茎なのか」
「どのような症状があるのか」
「治療によって何を改善したいのか、何が改善できるのか」
などを、先ず整理することが大切です。
そのうえで、医師による適正な診察を受け、治療の必要性や選択肢について説明を受けるとよいでしょう。
包茎について気になることがあれば、一人で判断せずに当院にご相談ください。