包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

正しい情報の取捨選択が大事

2025/09/30 未分類

 前回、再生医療についての記事をあげましたが、具体的な内容は違くとも似たようなことを山田悠史医師が警鐘を鳴らしたので注目していきます。山田医師は米国を拠点に活躍されている医師です。全てをご紹介すると長くなるので全文はインタビュー記事を見ていただきたいと思いますが、簡単にまとめると次のような事を指摘しています。

 『エビデンスの無い治療がSNSでの情報散布や、芸能人起用の広告などで堂々と提供されている。
これは日本人特有の考え方に付け込んだビジネスである。』
 
 例えば、「血液クレンジング治療」これはエビデンスのない治療にあたるでしょう。
治療の内容は患者の血液を採取しそこに医療用オゾンガスを混入し再び身体に戻す治療です。
この治療に関しては、効果がないと指摘され国会でも取り上げられました。

他には「エクソソーム治療」です。美容や健康維持、アンチエイジングを目的とされた治療です。
この治療はエビデンスが無く、ましてやエクソソーム治療に関する規制整備の必要性を指摘した論文が発表されています。

 今例に出した2つの治療も一時期流行しましたが、安全性も有効性も確立されていません。
これらはSNSが招いたエビデンスのない医療の典型的なものと言えるでしょう。

 山田医師は日本人は特にエビデンスよりも、SNSの発言を信じ鵜呑みにしてしまう国民性があると言います。まずはそういった広告や発言を信用するのではなく、公的機関や信頼できる医師の意見を重要視してほしいと語っています。当院としても、エビデンスの無い医療が情報に踊らされて蔓延・横行しているのは良くないと考えますが、これらは規制がなく防ぐことは出来ません。また、情報社会となった昨今ではSNSなどを通しての情報収集は確かに1つの手段であり重要です。しかし、そこには真実や嘘を含め様々な情報が転がっています。自身の身を守るにはただただ飛び込んでくる情報を鵜呑みにするのではなく、まずは疑うことが重要なのかもしれません。


山田 悠史(やまだ ゆうじ)医師2008年慶大医学部卒業。東京医歯大病院、川崎市立川崎病院総合内科、練馬光が丘病院総合診療科を経て15年に渡米。米マウントサイナイベスイスラエル病院にて内科レジデントとして勤務。18年埼玉医大病院総合診療内科の助教として帰国後,20年に再度渡米し現職。総合内科専門医、米国内科専門医。

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