包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

■□ 腸内フローラと抗生物質(抗菌薬)による腸内環境の悪化

2018/04/23 未分類

「腸内フローラ」という言葉をご存知でしょうか。 テレビや雑誌などでも特集されたりしていますから、どこかで見たり聞いたりしたことがあるという方も多いでしょう。 これは、ヒトの腸(特に大腸)の中に存在する菌の様子を示す言葉です。 大腸の中には、100種類、100兆個を超える様々な菌が存在するといわれ、ヒトに有益な「善玉菌」と害をなす「悪玉菌」、そのどちらでもないが体調を崩した時などに悪さをすることがある「日和見菌」と呼ばれる3つに分けられます。 これらの菌がそれぞれ腸内で棲み分けを行っている様子が、まるで植物の群生ように見えるということから、フローラという言葉が使われるようになったそうです。 健康な人の場合、腸内フローラは「善玉2:悪玉1:日和見7」の割合になっているとされます。 このバランスが悪玉優勢に傾くと、腸内で腐敗が進んでガスが発生したり、菌が出す毒素によって下痢や体調不良を起したり、あるいは大腸がんの要因になったりします。 近年、腸内環境の改善は健康指針の一つとして注目されています。 さて、病院にかかった際、良く処方される薬に「抗生物質」があります。 抗生物質は菌を殺す目的(抗菌薬)として使われます。 細菌による感染症の予防や治療の為に処方される薬で、当院でも性病の治療などで抗生剤を処方することがあります。 抗生物質が発見されて以来、それまで不治の病とも言われていたような病気も治療が可能となりました。 抗生物質は非常に有益な薬で、現在の医療には欠かせない薬となりましたが、いくつかの副作用もあります。 中でも代表的な副作用が「お腹が緩くなる(軟便や下痢)」です。 原因は、抗生物質が悪い菌だけではなく腸内の善玉菌も殺してしまい、腸内バランスを悪化させてしまうからです。 腸内で悪さをする菌の中でも代表的なのが「ディフィシル菌」というものです。 この菌は多くの抗菌薬に耐性を持つといわれていて、善玉菌が減ってしまった腸内で勢力を増すとトキシンAとトキシンBと呼ばれる2種類の毒素を生み出します。 その毒素により、下痢や軟便の症状が起きる他、偽膜性大腸炎(ぎまくせいだいちょうえん)という重篤な症状を引き起こすこともあります。 特に高齢者の方は、元から腸内の善玉菌が少なくなっている場合も多いので、注意した方が良いのです。 しかし、病気の治療のためには抗生物質の効能こそ重要なもの。 副作用があるなら、それを抑える手段を覚えておくことも大事です。 腸内環境の改善には乳酸菌が有効といわれますが、抗生物質が原因での環境悪化も、やはり乳酸菌を多く摂取することで予防できるそうです。 乳酸菌摂取というとヨーグルトを食べることが思い浮かびます。 朝食代わりにヨーグルトを食べる方も多いかもしれませんが、ヨーグルトを空腹時に食べると乳酸菌が胃酸で死んでしまう割合が多くなるので、実際は食後に食べた方が乳酸菌を効果的に腸に届けることができます。 また、乳酸菌の摂取方法としては、抗菌薬を服用する際にビオフェルミン等の整腸薬や乳酸菌補充のサプリメントなどを併用するのも良いそうです。 最も良いことは、性病をはじめ感染症にかからないことですが、もし何かの症状で抗生物質や抗菌薬の処方を受けた時のために覚えておきたいですね。

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