包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

■□ 男性側からの避妊用新薬、いよいよ登場か!?

2018/03/26 未分類

女性用の経口避妊薬(以下「ピル」)は、1960年代にアメリカ合衆国で開発されました。 ピルとは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つの成分の働きにより、排卵を抑制するというもの。 女性が計画的にピルを服用すれば、妊娠の確率を非常に低くすることができます。 ただし、ピルは副作用の問題も指摘されます。 主な副作用は、体重の増加、吐き気、倦怠感や性欲の減退などですが、血栓ができる等の重い副作用も確認されています。 特に、高齢になるとリスクが高まるので、35歳以上の方の使用は、慎重にならなくてはいけません。 さて、女性が自身で避妊のためにできる方法は、ピルを用いた方法の他に、女性ホルモンの投与や注射、子宮内に特殊な器具を入れるなど、いくつかの選択肢があります。 対して、男性の避妊手段としてはパイプカット(精管の切除)やコンドームの使用くらいしか無く、選択肢は限られたものでした。 ちなみに、射精の瞬間にペニスを膣から出す(俗に言う外出し)という方法では、ほとんど避妊の効果はありません。 そこで、リスクの少ない新たな男性側避妊の選択肢の一つとして、精子の生成を抑制できるような男性用ピルの研究が進められてきました。 男性用ピルは、以前から研究・開発がされてきましたが、2016年に有用性が確認されたホルモン注射は「うつ病や性欲低下などの有害な副作用」を引き起こすことがあり、実用には向かないものでした。 しかし、今回2018年3月18日にシカゴで開催された内分泌学会で発表された新薬は、深刻な副作用がないことが確認され、本格的な男性用ピルの誕生に注目が集まっているとのことです。 研究を行ったワシントン大学の内分泌学者ステファニー・ページ博士らによると、これはジメタンドロロンウンデシル酸(以下「DMAU」)と呼ばれるホルモン剤とのこと。 これにより、男性ホルモン内にある精子を生成するために必要なテストステロンやその他のホルモンのレベルを、重大な副作用なしに減少させることに成功したそうです。 この研究では、18歳から50歳までの83名の男性を3つのグループに分け、それぞれにDMAUを1日あたり「100mg」「200mg」「400mg」ずつ、28日間に渡って投与し続けた後、血中のテストステロン値を調査しました。 すると、3つのグループ全てでテストステロン値が去勢レベル(50ng/dl以下)に低下したことが確認されたのだそう。 このテストステロンの値は、通常の男性の値を大きく下回り、思春期前の男児と女児にしか見られないほど少ないということです。 なお、この研究では、被験者のうち9名に性欲低下の症状が見られたという報告もなされています。 これは決して少ない比率ではありませんが、2018年4月から行われる研究では、DMAU投与後にテストステロン値が減少することで、実際に精子の生成が抑制されるのか、また、副作用についても更に詳細な調査を行う予定とのことです。 男性側からも、より安全・確実に避妊が可能となるかもしれない、男性用ピル。 まだ実用は先になるかもしれませんが、画期的な新薬の登場には期待が持てそうです。

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