包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

■□同じ薬が毒にも薬にも?薬の効能とリスクの話し

2015/12/29 未分類

非常に効果が高い鎮痛薬として、昔から使われているアスピリンですが、服用している人の中には、時に出血症状がみられることがありました。 アスピリンには血液を固まりにくくする効果があり、アスピリンを服用していると怪我などで出血した際に血が止まり難くなったり、体内でも消化器系などに出血傾向が現れたりするのです。 これはアスピリンの重大な副作用でしたが、逆にこの作用を利用して、脳梗塞や心筋梗塞の予防治療に利用しようとする考えがでてきました。 脳梗塞や心筋梗塞は、体内の血管で血が固ってできた血栓が血管を塞いでしまうことで発生します。 低用量のアスピリンを飲み続けることで血液がサラサラになり、血栓の生成を予防できるのです。 このように、アスピリンは今では一般的な血栓予防・治療法として確立していますが、最近になって、大腸ガンの予防効果があることもわかってきました。 イギリスの研究チームによって行われた、アスピリンを長年投与されてきた心臓病患者への追跡研究があります。 それによれば、アスピリンを服用し続ける事で大腸ガン以外の食道や胃のガン、肺ガン、前立腺ガンの予防効果もあることがわかりました。 これは、既に心臓病を患っている患者に対して、アスピリンを服用しているグループとプラセボ(アスピリンでない薬をアスピリンだと伝えて飲ませた)グループとに分けて、調査したものです。 実際に5年間アスピリンを投与された患者群では、投与されていないグループに比較して、全てのガンの死亡率が34%減少。 特に胃ガンによる死亡率は54%も低下したそうです。 また、他の研究ではガンの転移も36%低下させる結果が出たという報告もあります。 以前は胃ガンや食道ガンに対してアスピリンの効果が現れるのには10年はかかるといわれていましたが、最近の研究では、3年から5年程の継続的な服用で効果が得られるといわれています。 アスピリンがガンの予防、抑制に効果が有るということが徐々に立証されてきています。 しかし、研究者の中には、低用量のアスピリンでも長期間の服用を続けると、前述の出血傾向や胃障害、その他に予期せぬ副作用が起きるリスクが伴うことで、ガンへの予防目的での服用には慎重な姿勢を示している人もいます。 アスピリンの主な副作用は、胃障害や出血が止まり難くなるなどの他に、肝機能や腎機能への影響、皮膚や粘膜がただれる、脳出血が起きるなど、健康を害する可能性もありますので十分に注意が必要です。。 どのような薬も、効能と副作用があります。 優れた効果のある成分も、文字通り、毒にも薬にもなるのです。 健常者が医師の診断無しで、むやみにアスピリンを服用することはやめて下さい。 今回紹介したアスピリンとガンの関係に対しては、今後も研究がすすめられ、より安全で確実なデータでの発表が期待されます。 アスピリンの効果が他のリスクを上回ると判断されれば、いずれは正式な治療法として認められることになるかもしれません。 その為には、さらなる時間と研究が必要です。 治療法として確立するまでは、健常者に対して安易にアスピリンの服用を薦めるものではないことを、重ねて記載させて頂きます。

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