包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

■□ SFTS(重症熱性血小板減少症候群)マダニによる感染に注意。

2015/10/08 未分類

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋。 みなさんは、秋と言えば何を思い浮かべるでしょう。 過ごしやすい気候になり、アウトドアに出掛けて家族でバーベキューをしよう、と思っている方も多いのではないでしょうか。 しかし、野原や草むらに隠れている、思わぬ“敵”には注意しなければなりません。 “敵”の正体は、マダニ。 いや、本当の“敵”はマダニそのものではなく、マダニを媒介にして感染するウィルス「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」というものです。 SFTSは2011年に中国で見つかり、日本では2013年に初めて確認された病気です。 主に、ウイルスを持ったマダニにかまれることで感染しますが、感染者の血液などからの人から人への感染も報告されています。 ただ、全てのマダニがこのウィルスを保持しているわけではないので、マダニにかまれることが即感染に繋がるということではありません。 SFTSに感染すると6?14日間の潜伏期間を経て、発熱や吐き気、下痢、腹痛、筋肉痛、皮下出血といった症状が出ます。 重症化すると、意識障害を起こして死亡する例もあります。 SFTSの致死率は6?30%とされていますが、有効な抗ウイルス薬などは無く、治療は熱を冷ましたり、痛みを和らげたりするといった対症療法しかありません。 国立感染症研究所によると、国内では2015年8月時点で151人が感染、うち41人が死亡したとのこと。 SFTSは、これまで九州、四国、中国地方を中心に感染が確認されており、その範囲は関西圏までとされていました。 しかし、9月3日に石川県で60代の男性へ感染し死亡したとの発表がありました。 また、厚生労働省からは、感染の報告されていない首都近郊でも、群馬、山梨、栃木等、複数の県でSFTSウィルスを保有したマダニの生息が確認されているとの発表もあり、今後も感染範囲の拡大が懸念されています。 SFTS予防には、マダニにかまれないことが大事です。 マダニは、日本全国の森林や草むらなどに生息していますが、家庭内にいるダニとは種類が異なり、身体は黒褐色の固い外皮に覆われており、体長2~4mm程も有る比較的大型の種です。 マダニは草や葉の先端部分に待機していて、通りかかった獲物に取り付き、血液を吸うといいます。 吸着されてもほとんど痛みを感じないので、気付かずにいる場合も多いのですが、成虫は10日間以上も吸血することもあります。 マダニ予防には、マダニが生息しそうな場所に行く時には、サンダルではなく靴を履くようにすること。 長袖や長ズボンを着用したり、首にタオルを巻くなどして肌の露出を少なくするのが効果的です。 虫除けスプレーも効果が期待できますので、使用するようにしましょう。 また、屋外から家に入る前に体をはたいてマダニを家に持ち込まないようにしたり、すぐにシャワーや入浴をしてダニが身体についていないかチェックするのも大事なことです。 万一、マダニにかまれているのを見つけても、自分で引きはがすのは危険だという事も覚えておきましょう。 吸血中のマダニを無理に引きはがそうとすると、体液とともに病原体が血液中に入り、病気に感染するリスクが高まるほか、千切れて残った口吻から炎症を起こすこともあるそうです。 もし、マダニにかまれているのを見つけたら、そのままにして、すぐに皮膚科を受診するのが得策です。 昨年流行したデング熱に関しては、媒介する蚊への対策が徹底されたためか、今年は沈静化しています。 しかし、新たな脅威もあるということを忘れずに、秋のレジャーシーズンを楽しんで頂きたいと思います。

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