包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

■□デング熱が2015年に再流行か?

2015/04/02 未分類

昨年、デング熱という感染症のニュースが大きく取り上げられました。 デング熱は、熱帯や亜熱帯に発生する感染症で、カゼのような初期症状を経て高熱が出るという病気です。 関節や骨に強い痛みを伴うことから、英語では「break-bone fever」という別名が有ります。 また、熱が平熱に戻る頃に、身体の各部の出血や体内で血漿の漏れを起こすことがあり、これは「デング出血熱」と呼ばれて区別されますが、重症化すると命の危険につながります。 多くの感染症と違い、デング熱は基本的に人から人への直接感染はしません。 感染は、ネッタイシマカやヒトスジシマカ(俗に言うやぶ蚊)を媒介します。 感染者の血を吸った蚊の体内でウィルスが増殖、次に人を刺した時に感染させます。 ウィルスの運び屋がいるので、感染者がその場にいなくても感染するのは厄介な話です。 また、ウィルス自体の感染力も比較的強いので、最良の予防策は蚊に刺されないようにすることになります。 デング熱は、69年ぶりに国内で感染者が現れた!と、話題になりましたが、実は、これまでも海外渡航者からは、年間100~200例程度のデング熱感染者が確認されていたそうで、それほど珍しい病気ではないのです。 今回は、「海外に渡航歴の無い人が感染した」ということが問題でしたが、“69年ぶりに国内でデング熱感染者が確認された”というニュース表現のせいで、一大事のような印象を受けてしまいました。 また、感染の発生源とされるのが都内中心部にある代々木公園だったこと、テレビの収録で同公園を訪れた芸能人が感染したこと、その後、短期間に広い範囲に感染者が増えたことなども、大きなニュースになった要因です。 もともと日本には無かった病気ですから、今後も感染の拡大や水際での流入阻止策を講じることは大事です。 ちなみに、デング熱のウィルスには4つのタイプが有り、一回デング熱に感染した人が違うタイプのデングウィルスに感染すると重症化しやすいとのこと。 幸い、昨年国内で見つかったデングウィルスは全て同じタイプだったそうで、その為か重症化した人も無かったようです。 蚊の活動が少なくなる秋~冬を迎えて、新たな感染者が増えなかったので騒ぎも沈静化したように思われますが、油断は禁物です。 ウィルスを体内に宿した蚊の幼虫や卵がそのまま冬を越し、暖かくなって活動を再開すれば、デング熱の感染者も再び発生することは十分に考えられると、厚生労働省や国立感染症センターも2015年の再流行に警鐘をならしています。 蚊の幼虫は、非常に少ない水分でも十分に成長します。 屋外に置きっぱなしのバケツや空き缶等に溜まった水はもちろんですが、鉢植えの受け皿のようなほんの少しの水すら、蚊の温床となるのです。 蚊の成虫には殺虫剤の散布も有効ですが、蚊を増やさない為の一番の対策は、このように蚊が成長できる環境を減らすこと。 自宅の周りに水が溜まる状態の場所が有れば、こまめに水を捨てて乾燥させ、蚊の発生を抑えることが大事です。 少し早いですが、春から夏に向けては、自己防衛策も考えておきましょう。 公園などの蚊が居そうな場所に出掛ける時には、長袖・長ズボンで肌の露出を極力抑えたり、虫除けスプレーを付けるなどして、蚊に刺されないように注意しましょう。

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