包茎・亀頭増大術・長茎術の新宿形成外科ブログ

9月24日~30日は結核予防週間です。

2013/09/19 未分類

今話題の映画"風立ちぬ"。 1920~30年代を描いたもので、主人公の妻が結核を患っています。 当時は結核最盛期であり、国民病、亡国病と言われた時代です。 当時は死亡原因の首位を結核が占めていました。 戦後、有効な薬物療法や生活水準の向上により死亡者数は激減しましたが、先進国の中で日本は依然高い発病・死亡者数であり、現在国内では一日あたり約62人が結核を発病、約6人が死亡しています。 平成23年の日本の罹患率(人口10万人に対する新規登録結核患者数)"17.7"は、アメリカの4.3倍、カナダの3.8倍、オーストラリアの2.8倍となっています。 また、大阪・東京を中心とした大都市に患者が多く発生しています。 さらに、結核患者の高齢化が進んでおり、新規登録結核患者数の半数以上は70歳以上です。 外国籍の患者数も増えており、20歳代の新規患者の3割に上っています。 これらのことから、なぜ日本で結核が多いのか考えられることがいくつかあります。 ・日本で結核が大流行していた戦中戦後を過ごした多くの人は、その頃結核に感染している。 ・それらの人々が年を経て体力・免疫力が低下し、再度結核を発症する。 ・大都市に多く見られる社会経済的弱者が発症し、受診・治療の遅れと、それに伴う感染の拡大。 ・アジア、アフリカ等、結核蔓延国からの出稼ぎ労働者の増加。様々な問題により受診・治療の遅れと感染の拡大。 等、様々な理由が考えられます。 また、せっかく治療を開始しても自己判断で薬を中断するケースも多いようです。 治療完了率は一般75%、外国人51%という数字が出ています。 薬物療法をきちんと行わないことは、感染の拡大とともに耐性結核菌が発生する原因となります。 結核の予防に関して、乳幼児にはBCGが有効と考えられています。 BCGは結核予防ワクチンです。 乳幼児期にこれを接種することで、結核の発症を52~74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度予防できるという報告があります。 一度ワクチンを接種すれば、その効果は10~15年程度続くと考えられています。 日本の結核患者の発症率はアメリカの約4倍ですが、小児のそれはアメリカの数値を下回っています。 その一因として、BCGの効果が考えられます。 では、大人はどのように予防したらよいのでしょうか。 それは、非常に基本的なことですが、体力・免疫力が低下しないよう努めることです。 規則正しい生活、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動です。 結核は過去の病気ではなく、非常に身近にある現代の病気です。 咳や微熱が2週間以上続いたら、まずは早急に医療機関を受診しましょう。 一人ひとりの心掛けが結核の感染拡大を防ぎます。

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