2021/02/19 包茎
「包茎手術を受けたのに、まだ包茎状態なのですが、これは手術の失敗なのでしょうか」というお問合せをいただくことがあります。
これは包茎手術の失敗になるのでしょうか?
いいえ、一概にそうとは言い切れません。
包茎手術の場合には、ペニスの包皮を勃起時の長さに合わせた適正な長さで包皮を残し、余った包皮を切除する必要があります。
むしろ、包茎手術の失敗の多くは、この判断を誤って包皮を切り過ぎてしまうことにあります。
もし、包皮を切り過ぎてしまうと、勃起時に皮がつっぱって痛みが出てしまったり、短くなった包皮に引っ張られてペニスが曲がってしまったりなどというトラブルが起こります。
とはいえ、手術前にペニスを勃起させて、正しい包皮の長さを実測する必要はありません。
平常な状態でも、手術を行う医師に豊富な経験があれば、事前の診察時に正確な切除の長さを導き出すことが可能です。
この点が、熟練した医師とそうでない医師の差になります。
男性なら皆さんお分かりだと思いますが、勃起時と通常時のペニスの長さはかなり変わります。
この差が特に大きい方は、包茎手術の後でも、通常時は包皮がペニスに被り、多少は包茎状態になるのは普通のことです。
また、例えば夏場で気温が高い時や入浴後などで体が温まっている時と冬の寒い時期を比較しても、ペニスの長さや亀頭の大きさはかなり違ってくるのは当然ですね。
その為、適正な長さで包皮を切除したとしても、状況によっては亀頭がほとんど隠れてしまう位に皮が被る事もありますが、これも、手術の失敗ではありません。
包茎治療の前に「手術後にも多少は皮を被ることはあるのですよ」という説明をしっかりと行っていれば、患者様に余計な不安を感じさせないで済むのではないでしょうか。
当院では、包茎治療に限らず、全ての手術前には、必ず院長から治療方法や効果に関する説明を行いますから、包茎手術の後にもこのような質問はほとんどありません。
やはり、しっかりと包茎治療に対する理解を持っていただき、より良い結果を得るためには、執刀する医師による事前の診察と説明は大変重要なことだと実感します。
ただ、本来はあってはならないことですが、他院様での包茎手術の失敗例というのもあり、時に包茎手術後の修正のご相談を受けることもあります。
包茎手術後でも、あまりにも皮が余り過ぎているとご不満な場合には、再手術も可能な場合もありますので、ご希望でしたら当院へご相談いただければと思います。
また、包茎手術後の失敗の多くは、縫合の跡がひどく目立ってしまっているという事です
当院では、他院で受けた包茎の手術痕の修正も行っております。
包茎手術後に目立ってしまった傷跡も、修正手術によってキレイにして目立ちにくくする事が可能かもしれません。
また、包茎手術の痕からくっきりとツートンカラーになってしまったものも、特殊な色素を入れる治療で改善できる場合もあります。
このような状態でお悩みの場合は、ぜひ一度、当院までご相談下さい。
記事監修:新宿形成外科院長 岡 和樹
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