2013/03/14 未分類
国立感染症研究センターより、風疹大流行に伴い【非常事態】という注意喚起を促す文書が出ています。 センターによると、2013年の風疹感染者は昨年同期比で23倍、全国で1000人以上になっているとのこと。 特に首都圏での感染者数が多く、都内では昨年比50倍にもなるのだとか。 感染者の約8割は男性で、そのほとんどが20?40代の成人で、ワクチン接種を一度も受けていない可能性が高い世代、ということです。 1994年に予防接種法が変わったため、1979年?1987年生まれの世代は、風疹予防接種の谷間世代となり、予防接種を一度も受けていない可能性が高くなっています。 風疹、または3日ばしかとよばれるこの病気はどんなものなのでしょうか。 風疹とは、ウィルス感染症の一種で感染経路は飛沫感染、接触感染です。 症状は ・14?21日(平均16?18日)の潜伏期間後に発症。 ・38度前後の発熱(発熱しないこともある) ・リンパ節腫脹(耳のうしろ) ・痛みのないバラ色の小斑点(首から全身に広がる) ・頭痛、倦怠感、鼻水、咳など 風疹にかかると上記のような症状がありますが、3日ほどで落ち着きます。 そのため、「3日ばしか」とも呼ばれています。 ワクチン未接種の女性が妊娠してから風疹に感染した場合、赤ちゃんに先天性風疹症候群(難聴、白内障、心疾患、発育遅滞、精神発達遅滞など)を引き起こす可能性があります。 妊娠を予定している女性とそのパートナーは、風疹の予防接種をうけることをおすすめします。 風疹の感染予防には、うがい、手洗いの徹底と予防接種が有効です。 当院では予防接種を行なっておりませんので、最寄りの内科、保健所にお問い合わせください。